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自家培養軟骨の全容が約3分でわかる限定映像をご覧ください。PLAY

No.01 自家培養軟骨

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リケジョ&リケダンリポーターの潜入取材 INNOVATION REPORT 膝の痛みに全く新しい治療法!?再生医療の最先端は感動的だった!!

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PROFILE [ リポーター紹介 ]

  • 写真:中山 美織[MIORI NAKAYAMA]

    中山 美織[MIORI NAKAYAMA]

    プロフィール

  • 写真:吉成 将[MASARU YOSHINARI]

    吉成 将[MASARU YOSHINARI]

    プロフィール

TECHNOLOGY [ 技術紹介 ]

再生医療に貢献する"自家培養軟骨"。
その技術について、イノベーションリポーター中山・吉成が
先端コア技術研究所で営業担当の板原さんにお話を伺いました。

[技術・製品の概要について。]中山 : 自家培養軟骨がどのような技術・
製品であるか、概要を教えてください。

株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 営業部部長 板原さん

板原 : はい。自家培養軟骨の技術はもともと広島大学整形外科教授の越智光夫先生(現広島大学学長)の技術を導入し、弊社が10年以上かけて製品化したものです。患者さまのご本人の細胞とアテロコラーゲンで作った培養軟骨を、軟骨が欠けてしまった部分に移植することで、本来自然に治ることのない軟骨損傷の根本治療を目的とする、再生医療における新しい医療製品になります。

自家培養軟骨について

中山 : どのような患者様に使われ、なにがメリットなのでしょう?

板原 : 自家培養軟骨は、膝の軟骨が広範囲(4cm²以上)に傷ついてしまった患者様に使用されます。これまでは、小さな軟骨欠損の場合は、患者様自身の軟骨の一部を取って患部に移植したり、それが出来ないほど大きな欠損の場合には人工関節などを用いて治療するしか方法がないという状況でした。しかし、この自家培養軟骨を使用することで、患者様ご自身の細胞を用いて、関節の痛みの軽減や、機能を取り戻す効果が期待できる、これまでになかった新しい治療という点がメリットと言えるかと思います。

中山 : 患者様ご自身の細胞を使うということは、拒絶反応などがなく、安全面でも安心ということでしょうか。

板原 : そうですね。もちろん従来の人工関節を使用する方法も、安全性が高く、長い実績のある治療方法ですが、たとえば金属アレルギーをお持ちの方や、埋め込みの際の大きな手術および埋め込んだ機器のメンテナンスのための入れ替え手術などに負担を感じる方、そしてご自身の軟骨で歩けなくなってしまうことを気にされる方にとっては、再生医療は福音であると思います。

吉成 : 金属などに頼らず、自分自身の軟骨で、自分の足でというは魅力的ですね!

板原 : はい。軟骨の傷ついた部分だけを治すということになりますので、自分の膝で歩けるというのは、一番のメリットとも考えられますね。

吉成 : ご用意いただいた自家培養軟骨のサンプルと、膝関節の模型を見せていただいていいですか?

板原 : もちろんです。この白いものが培養軟骨です。だいたい500円玉くらいの大きさで、寒天みたいな固さになっています。

中山 : 寒天!培養軟骨ってそんなにやわらかいんですか?

板原 : 軟骨というと固いイメージがあるかと思いますが、自家培養軟骨は、はじめから固い軟骨をあえて作らず、柔らかい軟骨にすることで、患部に移植する際に医師が加工しやすく、さらに患部に培養軟骨がしっかりと着いて体の一部になりやすいように設計してあります。術後のリハビリを通して、どんどん自分のものになり、やわらかい軟骨が固くなっていくわけです。

写真:ご用意いただいた自家培養軟骨のサンプルと、膝関節の模型

写真:リポーター中山・吉成

中山 : 自家培養軟骨は、一人ひとり完全なオーダーメイドということですよね?管理にも細心の注意がいるのでは?

板原 : おっしゃる通りです。自家培養軟骨が患者様ご自身に確実に届くよう、厳しいトレーサビリティを設けて管理しています。患者様の軟骨をお預かりしてからちょうど 4週間後の同じ曜日が手術当日になるように病院と日程調整し、手術当日に確実に患者様の自家培養軟骨を医師の手元にお届けしています。
また、自家培養軟骨は温度管理が必要ですので、今ご覧いただいている専用輸送容器をはじめ、温度を一定に保つ輸送ボックスも弊社で開発し、安全面、品質面についても常に最高のものを患者様にお届けできるように尽力しております。

吉成 : 培養だけでなく、他にもいろいろな技術の力が使われているんですね!

富士フイルムのコア技術について

VISION [ 導入事例・将来展望 ]

再生医療の進化に貢献する自家培養軟骨の導入例と今後について。

中山 : 実際に自家培養軟骨を使われている患者様は、すでに多くいらっしゃるのでしょうか?

板原 : はい。自家培養軟骨は、臨床試験(治験)の末に厚生労働省の安全性と有効性審査をクリアし、平成24年7月に製造販売承認を取得しました。再生医療製品として販売させていただいてから、現在ちょうど3年目となりますが、プロスポーツ選手の方なども含む300例を超える患者さまに使っていただいております。

  • CASE STUDY FC大阪所属 プロサッカー選手 近藤 岳登氏×神戸大学医学部整形外科 教授 黒田 良祐氏 「自家培養軟骨移植術」の手術を受けられた、FC大阪所属 プロサッカー選手「近藤 岳登」さんと、神戸大学医学部整形外科 教授「黒田良祐」先生から、再生医療による新しい治療法「自家培養軟骨移植術」についてのお話をうかがいます。
  • 体験者インタビュー 実際に「自家培養軟骨移植術」を受けられた患者さんのインタビュー

吉成 : 例えば僕がこれから自家培養軟骨の移植を受けたい場合はどのような流れになるのですか?費用の面も気になるところです。

板原 : まず、流れを説明させていただきます。医療機関で自家培養軟骨の適応と判断されますと、最初に培養に使用するアテロコラーゲンに対するアレルギーのチェックを行います。問題ないことを確認したのち、MRIで三次元的に患部を確認し、関節鏡という、切開が最小限で済む負担が少ない手術で軟骨組織を採取して培養します。そして4週間後に培養を終えたものを膝に戻す手術を行うわけです。
次に、費用の件ですが、高そうというイメージをお持ちかもしれませんが、平成25年4月より保険適用となっており、高額療養費制度を利用すれば他の人工関節などを使用する場合と大きな差はありませんので費用面についても患者様にご安心いただけるものとなっており、現在全国200を超える医療機関で自家培養軟骨移植術を受けることができます。

[自家培養軟骨]使用認定施設一覧

中山 : 現在日本は超高齢化社会なので、関節の痛みなどへの需要は広がっていくと思いますが、今後の展望について、イメージを教えていただけますか?

板原 : はい。健康寿命の伸長に伴い、おっしゃるように自家培養軟骨の需要はますます拡大されていくと考えております。現在は外傷性の軟骨欠損症、離断性の骨軟骨炎といった、平たく言いますと、外からの力による損傷に対してのみ、自家培養軟骨は国からの使用許可を得ています。
しかし、よく“膝が痛い”と言いますと例えば、ご高齢の方の軟骨が年々すりへってしまって、最終的に膝が痛くなってしまうというイメージかと思います。これを変形性膝関節症といいますが、それについては適応がとれておりません。これは、外傷性のものと変形性膝関節症は病態が違うという国の判断からです。現在、さまざまな膝の再生医療に関する研究が行われており、将来的にこの変形性膝関節症も治療できると期待されています。

中山 : ご高齢の方が、膝の痛みに苦しまずに毎日を過ごせるようになったら、とてもいいですね!

板原 : そうですね。膝の痛みを抱えている患者様というのは、非常に多くいらっしゃると思います。人工関節は年間7万名くらいの方が使用されていらっしゃいますが、そのほとんどが変形性の膝関節症といった、加齢性の軟骨欠損です。
膝の再生医療はそういった痛みに苦しむ患者様に対しても大きく貢献できる可能性がありますので、我々も日々研究開発を重ねています。

中山 : 患者様にとって、これまでなかった新しい治療法というのは、とても希望になりますね。

板原 : はい。自家培養軟骨の一番の魅力というのは、人工的な外部の物質ではなく、自分自身の細胞で、自分の失われた健康を取り戻すことにあります。
再生医療は、病気に対する根本治療となりますので、このような新しい医療を多くの方の元に届け、QOL(生活の質)の向上に貢献していく活動に今後も全力で取り組んでまいります。

中山・吉成 : 本日はありがとうございました!

インタビューを終えて

中山 美織

新しいテクノロジーについて担当の方と直接お話し、企業の研究室を拝見したり、すべてが初めての体験で新鮮でした。サイエンスには終わりがなく、常に前進し、未来を明るくしてくれる素晴らしいものだと再確認しました。貴重な経験が出来、とても良い刺激になりました!

吉成 将

お話を伺っていて、今後医療の分野で培養軟骨がどう進化していくのか楽しみです。たくさんの人を助けてほしいし、日本の素晴らしい技術なので、今後は世界にも広がってほしいなと思いました。

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中山 美織[MIORI NAKAYAMA] Age22 理系専門分野:錯体化学

趣味はアニメ、映画鑑賞と一人旅。4歳から新体操、中高では器械体操、大学ではクラシックバレエを経験。(肩関節はずせます!)生まれてから一度も髪を染めたことがありません!「家族全員が理系で、昔から理系科目が得意でした。富士フイルムの様々な技術を学びながら、しっかりリポートしていきます!」

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吉成 将[MASARU YOSHINARI] Age21 理系専門分野:歯科医学

趣味はラーメン店、古着店巡り。スポーツは、水泳ではJOC出場、テニスでは全国大会出場経験があります。視力が2.0あるのでメガネをかけることがなかった分、メガネへの憧れを抱くようになり、今メガネを集めています。「リケジョリポーターの助手として、持ち前の行動力とノリの良さでがんばります!」

写真:吉成 将[MASARU YOSHINARI]

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